「ストーカー」という言葉を知っていても、具体的に何がストーカー行為に当たるのか知らない人は多いかもしれません。今回はストーカー規制法で定められている8つのストーカー行為と、ストーカー予備軍がよくやる6つの危険な兆候についてお話ししたいと思います。
法律で定められている8つのストーカー行為
ストーカー規制法では以下の8つの行為を繰り返し行うことを「ストーカー行為」と定めています。あなたがきちんと拒絶の意思表示をしているのにも関わらず、このような行為が繰り返し行われるのであれば、それは立派な犯罪行為です。迷うことなく、すぐに警察に相談しましょう!
1. つきまとい・待ち伏せ・押しかけ・うろつき
あなたに拒絶されているにも関わらず、一方的に近づこうとする行為です。尾行してつきまとう、行く先々に突然現れる、自宅や最寄駅・職場・学校で待ち伏せする、自宅に押しかける、自宅周辺をウロウロする、自宅が見える場所に待機するなど。「とにかくそばにいたい」という身勝手な感情から引き起こされる迷惑行為です。
2. 監視の告知
あなたのことを常に監視していることを告げる行為です。帰宅直後に「お帰りなさい」という電話をしたり、「今日のランチのガパオライスは美味しそうだったね」「バイト先の先輩と楽しそうに話していたね」という感じに常に監視していないと分からないような行動や言動を伝えてきます。あなたが怖がったり・怒ったりする反応を楽しむ嫌がらせです。
3. 面会や交際の要求
あなたに拒絶されているにも関わらず、一方的に面会や交際・復縁を求める行為です。無理やりプレゼントを受け取らせようとする行為も含まれます。
4. 著しく粗野または乱暴な言動
大声で怒鳴ったり、乱暴な言葉であなたを執拗に傷つけようとする行為です。自宅周辺でクラクションを鳴らしたり、花火や鳴り物で騒ぐような行為も含まれます。
5.無言電話、執拗な電話・メール・メッセージ
無言電話が繰り返しかかってきたり、拒絶しているのに電話やメール、SNSのメッセージが執拗に送られてくる行為です。これもあなたが怖がったり・怒ったりという反応を楽しむ卑劣な犯行です。
6. 汚物などの送付
自宅や職場などに汚物や生き物の死体など嫌悪感や不快感を与えられるようなものが送られてくる行為です。
7. 名誉を傷つける行為
あなたの名誉を傷つけるような文書・写真・動画などが送られてきたり、公衆の元に晒されたり、インターネット上に掲載されたりする行為です。特に近年ではインターネットの発展とともに真偽の有無に関わらず被害者を中傷するような投稿がSNSなどを中心に行われるケースが増えています。
8. 性的羞恥心の侵害
わいせつな文書・写真・動画などが送られてきたり、わいせつな言葉を直接言われたりする行為。最近では元交際相手がストーカーになり、交際中に撮影された性的な写真や動画をインターネットなどに投稿される「リベンジポルノ」という犯罪も増えています。
もしかしてストーカー予備軍?5つの危険な兆候
実は交際相手や元交際相手(元配偶者)がストーカーに発展することは非常に多いのですが、そのようなストーカー予備軍には5つの危険な兆候があります。相手がこれらに当てはまる場合、くれぐれも注意し、必要に応じて警察に相談した方が良いかもしれません
- あなたの行動を細かく知りたがる
- 自分の思い通りにならないと怒る
- あなたに暴力を振るったり、乱暴な言葉を使うことがある
- あなたを責めたり、脅してくる
- あなたの周りの人に連絡をして、間接的にアプローチしてくる
以上、警察に相談すべき8つのストーカー行為と5つの危険な兆候でした!
参考文献