今回は住宅ローンの金利を安く抑える手順を具体的に説明します。これをやるかやらないかで軽く百万円単位で変わってきますので、住宅ローンを安くしたい人は必ず最後まで熟読してください。
手順1. WEBで簡易審査を受ける
まず初めにWEBで受けられる住宅ローン一括比較サイトを利用して金利の安い住宅ローンを探します。このような比較サイトを利用すると複数の銀行から見積もりが届くだけでなく、それらの銀行の簡易審査を自動的に受けられます。のちに詳しく説明しますが家探しをする前に簡易審査を受けておくことが非常に重要です。
実際に銀行へ足を運んで相見積もりを取っても良いのですが、複数行を回るとなるとかなり時間がかかりますし、その都度申込書を書いたり書類を集めたりする必要があるのでかなり面倒で現実的ではありません。そもそも、自分で探して本当に金利の安い金融機関を見つけられる可能性はかなり低いと思います。
一方、WEBの住宅ローン一括比較サイトなら一回の入力で数十社の相見積もりが同時に取れるのでとても便利です。わざわざ銀行に足を運ぶ必要もなく、スマホで全て完結するので時間の短縮にもなります。なによりも数十社の相見積もりが取れるので、それだけ金利の安い住宅ローンを見つけられる可能性が高いです。
ちなみにWEBで受けられる住宅ローン一括比較サイトの中で最もオススメなのは「モゲチェック 」です。ここはたった5分の入力で、ネットバンク、大手銀行、地方銀行など多数の主要金融機関に相見積もりを取れて、同時に簡易審査も完了するのでとてもオススメです!
公式サイト モゲチェック
手順2. 金利の安い数社に本審査を申し込む
簡易審査を受け、購入する物件が決まったら本審査を申し込みます。そして、ここでも相見積もりを取ります。なぜなら本審査を受けないと実際にあなたに適用される金利はわからないからです。
本審査で相見積もりを取るのは、簡易審査で金利の安かった銀行の上位数行です。簡易審査で安いということは本審査でも安い可能性が高いからです。
本審査もWEBと必要書類の郵送で完結するところもありますが、窓口での手続きを求められることも多いので多くの銀行に申し込みするのは容易ではありません。その為、簡易審査の結果は重要なのです。
手順3. お目当の金融機関に交渉する
本審査で最も安い金利のところが分かったら、そこにローンの申し込みをしましょう。
ただし、家から近いとか昔から馴染みにしているなど、どうしても住宅ローンを組みたい銀行がある場合はそこに交渉することも可能です。その場合は本審査で最も安かった銀行の見積もりを持って行き、「できれば家から近い御行でローンを組みたいのですが、他行でこういう見積もりをもらってまして。もしこれに合わせてくれるなら、御行でお願いしたいのですが、、、」と言えば、大抵の場合はその金利に合わせてやってくれるはずです。
このように金利交渉の材料に使う為にもなるべく安い金利の見積もりをもらうことが重要です。そしてその為にはなるべく多くの相見積もりがとれるWEBの簡易審査がいかに重要かということがお分かり頂けるかと思います。
簡易審査は必ず家探しの前にする!
ほとんどの人は買う家が決まってから住宅ローンを探し始めます。しかしより安い金利で借りたいなら、家探しを始める前に住宅ローンの簡易審査を受けることをオススメします。その理由は以下の通りです
金利の安い銀行を探す時間が増える
気に入った物件を見つけて不動産契約を締結しても、ローンの実行まで不動産屋が待ってくれる期間はおよそ1ヶ月程度しかありません。物件が決まってから初めて簡易審査を申し込んで、それが通ったら本審査に行って、、、などとマゴマゴしている間に1ヶ月なんてアッという間に過ぎてしまいます。そんな限られた時間の中で複数の住宅ローンを比較して、最も金利の安いところを見つけることは至難の業です。
物件探しの前に簡易審査で複数行の相見積もりを取っておくだけでも、最安値の住宅ローンをゆっくり探す時間的余裕ができます。
月をまたぐと金利が変わってしまう
住宅ローン金利は毎月変動しています。だから同じ人が同じ条件で申し込んでも、今月と来月では金利が変わってくるのです。これは35年の固定金利でも同じで、ローンを組んだ月の適用金利が35年間固定されるということになります。
そして意外に知らない人が多いのですが住宅ローンで適用される金利は申込時点のものではなく、ローンが実行された(あなたの口座にお金が振り込まれた)時点のものになります。例えば、住宅ローンの本審査を終えてあなたに適用される金利が1.2%だということが分かったとしても、もしローンの実行日が翌月になってしまい、その月の適用金利が1.5%なら、あなたに適用される金利は1.5%になってしまうのです。
月をまたいだことで金利が下がってくれれば良いのですが、上がってしまっても文句は言えません。そして金利がどうなるのかは誰にも分からないのです。
簡易審査→本審査→ローン実行という流れの中で、簡易審査からローン実行までは通常3〜4週間かかります※。つまり月の初めに簡易審査をスタートした場合なら同じ月内にローン実行することも可能かもしれませんが、それ以外の場合はその月内にローン実行することは難しいかもしれません。
しかし簡易審査さえ先に通してあれば、本審査からローン実行までは通常10日〜2週間でいけます※。つまり月の中旬くらいまでに本審査の申し込みをすれば、同じ月内でローン実行まで持っていける可能性が高くなります。
※あくまで目安です。金融機関によって異なりますので利用されるところにご確認ください。
※あくまで目安です。金融機関によって異なりますので利用されるところにご確認ください。
月をまたがないことが良い結果をもたらすかは分かりませんが、少なくとも金利がわかることで返済計画は立てやすくなるのです。
ローン実行には時間がかかる
本審査が通ったらすぐ翌日にローン実行できると思っている人が多いのですが、それは無理な話で実はけっこう時間がかかります。通常、ローンの実行は銀行の会議室に不動産屋と銀行と司法書士が集まって物件の所有権の引き渡し(鍵もこの時引き渡します)と同時に行われます。それまでに司法書士は登記関係の必要書類を準備しなければなりませんし、不動産屋との都合も合わせなければなりませんし、銀行の会議室も抑えなければなりません。そもそも不動産屋はたいてい水曜日はお休みですし、銀行は平日の15時までしかやってないので、契約者自身も月火木金のいずれかの日中に都合をつけなければなりません。(金融機関によっては融通をきかせてくれるところもあります)このように関係者との調整が必要になるので、本審査が通ってすぐ翌日にローン実行!とはいかないのが普通です。
そもそもローンが通らなければ買えない
そもそも論なのですが、住宅ローンの審査が通らなければ家は買えませんよね?キャッシュで払えるなら別ですが、そんなリッチな人はこの記事を読んでいないと思います。
そして、ここで声を大にして言いたいのは住宅ローンの審査が通らない人は意外に多いという事実です。詳しくは別記事で書きますが、住宅ローンの審査というのはあなたの返済能力と信頼性を徹底的に調べられます。だから、転職したとか、携帯料金を延滞したとか、そんなほんの些細な行動で住宅ローンの審査が通らなかった、、、という話は本当によく聞くのです。ちなみに僕の少ない知り合いの中でさえ3人もいます!
せっかくの土日を何日も使って何軒も内覧して、やっと気にいる物件が見つかって、長い重要事項説明を聞いて(本当に長いです)、不動産契約まで締結したのに、ローンの審査が落ちてダメでした、、、。みたいなことが本当に多いのです。
こんなアホみたいな時間と労力の無駄使いをすることのないように、必ず事前審査を先に受けるべきなのです!
物件価格の交渉にも有利
事前審査を受けていないと、物件探しにも、価格交渉にも不利です。どうしてかと言うと、事前審査をしていない客はもしかすると買えない客だからです。買えない客は客ではありません。
「どこかで事前審査を受けたことありますか?」
仕事のできる不動産屋ほど、初めからこんなことを聞いてきたりします。なぜならローンの審査が落ちて契約が無しになるのは不動産屋からしてもかなりの痛手だからです。散々いろいろな物件を見せてあげて、ああだこうだ言われながらヘコヘコと価格交渉にもつきあって、やっと決めたから長い時間かけて重要事項を説明して不動産契約を結んだのに「ローンが通らなかった。ごめん」と言われて全ての苦労が水の泡になるのは本当に困るわけですね。
ですから事前審査を受けていないと分かっただけで、もう不動産屋のやる気は50%くらいになってますよね。買えるかどうかわからない客なので、そんなに良い物件を紹介しようとも思わないのが人情ですし、価格交渉なんかしてこようものなら「ハァー?」って感じなのです。
逆に事前審査が通っている客には不動産屋も本気になります。決めてくれさえすれば、必ず買ってくれるわけですから。そういう客には良い物件を紹介しますし、値引きもしやすくなります。当然ですが、担当者も自分の裁量で値引きは出来ないから上司にお伺いをたてるわけです。その時に事前審査が通っていて問題なくローンが通りそうな客なら上司のOKも出やすくなるのです。
このように家探しの前に事前審査を済ませておくことは、家を安く手に入れる為のマスト事項だと言えます。
住宅ローン金利を安く抑える手順まとめ
今回の住宅ローン金利を安く抑える手順はいかがでしたか?やることは3つの手順だけなのでとてもシンプルですね。
手順1.WEBで簡易審査を受ける
手順2.安い数社に本審査を申し込む
手順3.お目当の金融機関に交渉する
中でも特に重要なのは簡易審査をなるべく早い段階で受けることです!これをするかしないかでローンの総支払額が数百万円変わる可能性がありますから、必ず受けることをオススメします。
先ほども言いましたが、WEBで受けられる住宅ローン一括比較サイトの中で最もオススメなのは「モゲチェック 」です。ここは大手銀行からネット系銀行まで最大80社もの見積もりと簡易審査を同時に受けることができるからです。
公式サイト モゲチェック
でもあなたは「物件が決まってないのに住宅ローンの仮申請してもいいの?」と思うかもしれません。いいんです!もっと言えば借り入れる金額すら決まってなくても申し込んでいいのです!その場合は自分の予算よりも100万円でも多めの金額で簡易審査を申し込めば良いのです。あとから金額を下げる分には問題ないからです。
簡易審査はやるか、やらないか、だけです。簡易審査をやっておくだけで家を数百万円安く手に入れられる可能性が広がるのですから、やらない理由はないと思います。
以上、住宅ローン金利を安く抑える手順でした。