異性につきまとわられるストーカー行為の相談件数って年間2万件を超えるそうで、ストーカー規制法ができた後も減ってません。中には殺人事件に発展するケースもあるので怖いですよね。でもどうやって自分の身を守れば良いのでしょうか?
今回はストーカー被害に遭う前に知っておきたい22の対処法をシチュエーション別にご紹介したいと思います。悩んでいる人には必ず役に立つはずなので、ぜひ一度は最後まで読んでみてください!!
参照
基本的な心得編
まず初めに、ストーカー被害にあった場合の基本的な心得についてです。どんな時も以下のようなことを心がけて行動しましょう。
1. ハッキリと拒否をする
実はこれ、超重要です。ストーカー被害を受けている人は相手に曖昧な態度で接していることが多く、それが思わぬ期待を持たせていることが少なくありません。
ストーカーは何でも自分に都合良くとる傾向があるので曖昧な態度をしているうちは「自分に好意があるんだ」と勘違いすることが多いのです。
そもそもストーカー行為とはストーカー規制法で「特定の者に対する恋愛感情その他の好意の感情又はそれが満たされなかったことに対する怨恨の感情を充足する」とされています。つまり、曖昧な態度を取っている間は一方的な恋愛感情とも言い切れないので、ストーカーと認定されない可能性が高いのです。
まず、相手にハッキリとNOの態度を示しましょう。その上で、二人きりで会わない、電話には出ない、メールにも返信しない、郵便物を受け取らないといった具体的な拒否の姿勢を示すことが重要です。
2. 個人情報を漏らさない
郵便物には住所・電話番号・銀行口座番号など多くの個人情報が記載されています。そしてストーカー犯はあなたのゴミを漁って、そこから個人情報を抜き取ろうとします。必ずシュレッダーなどで確実に処理してからゴミに出すようにしましょう。
また、ブログやTwitter・Instagram・FacebookなどのSNSに自分の行動がわかる記述をしたり、場所が特定されるような写真を掲載することはやめましょう。そのあたりはこちらの記事も参考にして下さい。
3. 警察に相談する
ストーカー被害を受けたら、なるべく早めに警察に相談しに行きましょう。その時に、
の3点について具体的に伝えることが重要です。
- 相手は誰なのか?(名前がわからずとも、いつ・どこで会う人物なのか?)
- 自分から拒絶の意思表示をしていること(いつ・どのように伝えたのか?)
- ストーカー行為の内容(いつ・どこでどのようなことをされたのか?つきまとい・執拗な電話やメール・気持ちの悪い郵送物の送付・近所への迷惑行為など)
の3点について具体的に伝えることが重要です。
証拠が無くても構いません。メモ書きで良いので上記についてまとめて警察に相談すれば、パトロールの強化や相手への警告を行ってくれるはずです。
4. 証拠を残す
可能であればストーカー行為の証拠を残すようにしましょう。なぜなら、ストーカー被害を示す証拠がなければ警察も事件として扱うことができないからです。過去には、警察に相談したにもかかわらず、証拠が無いが為に十分に動いてくれず、殺人事件にまで発展してしまったことが問題にもなりました。
ストーカー犯との会話を録音・録画しておく、送られてきたメールを残しておく、中傷ビラを取っておく、近所で騒がれた様子を録画しておくなど、受けた被害の証拠が残っていれば警察も事件として扱うことができ、犯人への警告や逮捕へ踏み切りやすくなります。
防犯カメラの設置も検討すると良いでしょう。
ストーカー犯との会話を録音・録画しておく、送られてきたメールを残しておく、中傷ビラを取っておく、近所で騒がれた様子を録画しておくなど、受けた被害の証拠が残っていれば警察も事件として扱うことができ、犯人への警告や逮捕へ踏み切りやすくなります。
防犯カメラの設置も検討すると良いでしょう。
5. 周囲に相談する
意外に重要なのが家族や信頼できる友達、近所の人などにあらかじめストーカー被害に遭っていることを伝えておくことです。そうすることで色々と協力してもらえる可能性がありますし、被害を受けた場合にも連携できるからです。
例えば、ある女性が家の近くでつきまとわれた時に近所のおばさんが声をかけてくれて、警察に通報してくれたことがあるそうです。このケースも事前にストーカー被害にあっていることを知らせていたからこそ、近所のおばさんが機転を利かせて声をかけてくれたのです。
外出編
6. なるべく一人での外出を避ける
なるべく一人での外出は避けましょう。特に徒歩で移動するのは相手から尾行されやすく危険です。
どうしても徒歩で外出しなければならない場合は家族など信頼できる人と通話しながら移動するのがオススメです。ストーカー被害の事情を知っている人に自分が歩いている場所を逐一報告しながら移動することで、万が一の場合にも警察に速やかに連絡してもらえます。
そもそも誰かと連絡を取りながら歩いている相手にはストーカーもうかつに声をかけづらくなります。
そもそも誰かと連絡を取りながら歩いている相手にはストーカーもうかつに声をかけづらくなります。
7. 規則的な生活をしない
ストーカー犯に生活パターンを知られないようにすることが重要です。その為には、毎日同じ時間に、同じルートで、同じ場所に行くという規則的な生活は避けたほうが無難です。
毎日通勤・通学がある人はなかなか難しいかもしれませんが、例えば家を出る時間を変えるだけでも一定の効果は見込めます。
8. 通勤・通学経路で逃げられる場所を確認しておく
通勤・通学経路の中で、自分が逃げ込める場所をあらかじめチェックしておきましょう。交番はもちろん、コンビニや飲食店、郵便局、病院、知り合いの家など逃げ込める場所ならどこでもOKです。事情を話せば、かくまってもらった上で警察への連絡くらいはしてくれるでしょう。
あらかじめそれらの場所を把握しておき、「今でてきたら、あそこに逃げよう」と常に逃げ場所を意識しておくことが重要です。
9. タクシーを利用する
家や勤め先を知られない為に、徒歩ではなく極力タクシーを利用することも有効です。徒歩でつきまとってくるストーカーなら、簡単に撒くことができます。
10. いつでも110番できるようにしておく
GPS機能付きのスマートフォンなら110番すると同時にこちらの位置情報が警察に伝わります(大手3社以外は要確認)。つまり急にストーカーが現れたことで警察にちゃんと事情が説明できなくても、警察官が現場へ急行してくれる可能性が高いのです。
重要なのはいつでもすぐに110番をかけられるように準備しておくことです。例えば iPhoneなら電話機能の「よく使う項目」に110番を設定しておくことで、いつでも3タッチで通報できるようになります。同じような機能はどのスマートフォンにもあるので、あらかじめ設定しておきましょう!
11. 帰宅時は周りを確認する
帰宅し玄関のドアを開けるときに周りをよく確認しましょう。ドアを開けた瞬間にストーカーが押し入ってくる可能性があるからです。
鍵を開ける前に周囲を確認し、誰もいなければ鍵を開け、速やかに中に入ってすぐ施錠しましょう。
12. エレベーターに乗る時も確認する
エレベーター付きのマンションに住んでいる人はエレベーターに乗る時にも周りを確認しましょう。怪しい人が来た場合は、忘れ物をしたフリをして1本乗り過ごしましょう。
13. 部屋の照明やテレビを付けっぱなしにする
これは空き巣対策で有名な方法なのですが、留守中に部屋の照明やテレビを付けっぱなしにすることでストーカー犯に留守を悟らせない作戦です。
ストーカー犯の中には、あなたの外出を見計ってから部屋に侵入する輩もいます。しかし明かりが付いてテレビの音も聞こえてくる部屋には人の気配を感じるので、ストーカー犯もそう簡単には侵入できなくなります。
ストーカー犯の中には、あなたの外出を見計ってから部屋に侵入する輩もいます。しかし明かりが付いてテレビの音も聞こえてくる部屋には人の気配を感じるので、ストーカー犯もそう簡単には侵入できなくなります。
14. 防犯ブザーを携行する
人通りの少ない夜道などを歩く女性には携帯用の防犯ブザーを携行することをオススメします。単純ですが、多くのストーカー犯は騒がれることを嫌いますので一定の効果は期待できます。
在宅時
15. 常に部屋のカーテンは閉めておく
ストーカー被害を受けている時は外からの視界を遮る為に部屋のカーテンは常に閉めておきましょう。
レースのカーテンは外が明るい日中なら効果的ですが、日が暮れて外よりも中が明るくなると透けて見えてしまうのであまり意味がありません。ちゃんと視界を遮る効果のあるカーテンにしたほうが良いでしょう。
16. 中傷ビラや文書はすぐ警察へ
近所へ中傷ビラを撒かれたり、家に貼られたりした場合はむしろラッキーです。有力な証拠となりますので速攻で警察へ通報しましょう。
17. ホームセキュリティを設置する
過激なストーカーになると、留守や在宅を問わず、平気であなたの部屋に侵入しようとしてきます。そんなストーカーへの対策として最もオススメしたいのがホームセキュリティです。
ホームセキュリティなら外部からの侵入を自動的に感知し、あなたが何もしなくても(できなくても)警備員が急行してくれます。これは有料のホームセキュリティだからこそできるサービスで、警察にはいくら相談してもやってくれない対応です(もちろん事前に相談しておけば、ホームセキュリティ会社は警察とも連携して急行・対処してくれます)
ちなみにセコムやアルソックにはストーカー専門の警備サービスもあるのですが、それは通報しないと対応してくれないのでオススメできません。やはり加入するならホームセキュリティのように自動的に駆けつけてくれるサービスがオススメです。
単身用マンションでは意外と低料金で加入できますので、興味のある方はまず資料請求してみて下さい。ホームセキュリティは拠点数がダントツに多いセコムかアルソックがオススメです。あなたの家からどちらが近いかわからないので、両方から資料請求したほうが良いと思います(資料請求しないと最寄りの拠点を教えてくれません)
セコム公式サイト
アルソック公式サイト
電話・SNS編
18. 電話がかかってきたら録音する
電話は基本的に無視しましょう。もし相手が仕事関係などで、どうしても通話しなければならない場合は通話内容を録音しておきましょう。仕事とは関係のないストーカー発言が録音できれば立派な証拠となります。
19. 連絡先(電話番号、メールアドレス、SNSのアカウント)を変更する
応答しなくても電話が鳴り続けたり、メールが届き続けるだけでも非常にストレスとなります(それだけでもストーカーとしての証拠になりますが)。相手に知られてしまっている電話番号・メールアドレス・SNSのアカウントなどは速やかに変更しましょう。
20. 着信拒否設定する
事情があって連絡先変更ができない場合は着信拒否設定をしておきましょう。着信拒否をしても履歴は残るので、ストーカー行為の証拠は確保できます。
21. 通信事業者に相談する
通信事業者によっては独自のストーカー対策サービスを行なっています。一度相談して見るのもオススメです。
宅配便・手紙編
22. 送り主不明の宅配物は受け取り拒否する
宅配便で汚物や生き物の死体などを送りつけてくるパターンもあります。ストーカー行為を受けている際には送り主不明の宅配物は受け取りを拒否しましょう。
もし受け取ってしまった後で上記のようなものだった場合はすぐに警察に通報しましょう。それだけで十分な証拠となります。執拗な手紙も同様です。