住宅ローンについて調べていると優遇金利・店頭金利・適用金利などといった、いろいろな種類の金利が出てきます。金利が◯%という話をしていても、それがどの金利のことを指しているのかで意味が全く変わってしまうので、ここでちゃんとおさえておきましょう。
適用金利(表示金利)とは?
適用金利(表示金利とも言う)は実際に支払っていく金利のことです。住宅ローンの場合、店頭金利から優遇金利という値引きがなされて最終的に適用される金利が決まります。その為、銀行のホームページなどにもまず適用金利が大々的に書かれていることが多いです。しかしこの適用金利にはいくつか注意点があります。
1. 全ての人に適用されるわけではない
銀行のポスターには「適用金利0.5〜1.5%!」というようなことが書かれています。0.5%と1.5%では全然違うのですが、なぜこんな曖昧な表記をしているのでしょうか?それは借りる人の属性、信用度によって適用される金利が変わるからです。住宅ローンの金利は平等ではないんですね。
実際あなたにいくらの金利が適用されるのか?それは住宅ローンの審査を受けてみないとわかりません。
2. ずっと適用されるわけではない
「適用金利0.5%!」と書いてあっても、よくよく見ると小さい字で「当初5年のみ」といった条件が書かれていることがあります。特に金利の安さを売りにしている銀行ではよく確認したら、、、みたいなことがよくあります。なので契約前にちゃんと確認しましょう。
3. ローン実行日の金利が適用される
これ、よくある勘違いです。住宅ローンの金利は毎月変動するのですが、適用される金利は申込をした月の金利ではなくて、ローンが実行された月(借りたお金があなたの銀行口座に振り込まれた日の月)の金利なんですね。
例えば、申し込む時に適用金利が1.2%だとしても、ローン実行が月をまたいで翌月になり、翌月の適用金利が1.4%だったら、あなたに適用される金利は1.4%になってしまうのです。
例えば、申し込む時に適用金利が1.2%だとしても、ローン実行が月をまたいで翌月になり、翌月の適用金利が1.4%だったら、あなたに適用される金利は1.4%になってしまうのです。
このような、月またぎによる金利の変化について銀行は初めから大々的には説明してくれません。いよいよ申込という段階になって初めて「・・・・そういえば、注意点がありまして、、、」とか言ってシレッと補足説明してきやがるのです。くれぐれも気をつけましょう。
店頭金利(基準金利、表面金利)とは?
店頭金利(基準金利、表面金利とも言う)は銀行が設定している住宅ローンの基準となる金利で、商品でいうところのメーカー希望小売価格にあたるものです。
一般的に住宅ローンを組む時には、この店頭金利から優遇金利を引いた適用金利が使用される為、店頭金利で借りることはほとんどありません。
「じゃあ店頭金利はスルーしちゃっていいんじゃん?」と思うかもしれませんがそういうわけにはいきません。キャンペーンで安く借りた人や借入時の条件によっては優遇された金利が途中で終了することがあるからです。そしてその後の金利は店頭金利に戻るからです。
また、優遇金利を適用されている人も支払いの遅延が何回か続くと優遇から除外されてしまうことがあります。この場合も店頭金利に戻るので注意が必要です。
適用金利が同じでも店頭金利まで同じとは限らないので注意が必要です。例えば適用金利が0.5%でも、優遇金利が0.5%と1%なら、店頭金利は前者が1%で後者が1.5%になるからです。ですから、借入前にちゃんと店頭金利もチェックしておいた方がいいのです。
優遇金利(キャンペーン金利)とは?
優遇金利は金利のお値引きのことで、店頭金利から優遇金利を引いた金利が適用金利となります。優遇金利は銀行が借りる人の属性(職業・勤続年数・年収など)を考慮して設定され、たいていの場合は借入期間中ずっと適用されます。
一方、優遇金利の中でもキャンペーン金利と呼ばれるものもあります。こちらは銀行が顧客を獲得する為に期間限定(何月何日までに申し込めば◯%優遇など)だったり、条件付き(給与振込口座を設定する、銀行のクレジットカードを発行する、ネットで完結する住宅ローンを申し込むなど)で金利を安くするものです。
キャンペーン金利は借入期間の全てが対象になる通期優遇タイプと適用期間が決まっている当初期間優遇タイプがあります。当初期間優遇の場合は初めの5年や10年のみ優遇され、その後は店頭金利になってしまうことがありますので注意しましょう。
キャンペーン金利は借入期間の全てが対象になる通期優遇タイプと適用期間が決まっている当初期間優遇タイプがあります。当初期間優遇の場合は初めの5年や10年のみ優遇され、その後は店頭金利になってしまうことがありますので注意しましょう。
実質金利とは?
実質金利というのは、名目金利から物価上昇率(インフレ率)を差し引いた金利のことです。例えば銀行の金利が3%の時に100万円預けたら一年後には利子が付いて103万円になるので3万円得した気持ちになりますが、その間に物価も3%上がっていたら一年前に100万円で買えていた物の価格が103万円になっているので全然得してないんですね(名目金利3%-物価上昇率3%=実質金利0%)。このように経済の実態を表した金利を実質金利と言います。
あれ?なんだか住宅ローンの話とあまり関係なさそうですね。そうなんです。もともと実質金利というのは住宅ローンとはあまり関係のない金利の種類のことを指します(家の価値も物価と共に上下しますので全く関係なくはないのですが、ほかの3つの金利とは根本的に違うということです)
しかし一部の金融機関などでの住宅ローンの表記が「実質金利が◯%」といった使い方をしているのを見かけます。これはどういうことなのでしょうか?
実は住宅ローンにおいての実質金利とは全く別の意味を持ちます。それは借入時にかかる様々な諸経費まで計算に含めた場合の金利のことを指しているのです。これは正式な言葉ではないのですが、いくつかの金融機関がそう呼んでいたことが広まっているのも事実ですので、住宅ローンを検討している時に見かけたら、そういう意味だと思ってください。
【重要】住宅ローンを安く抑える方法
住宅ローン金利を安く抑えるために重要な事は「なるべく早い段階」でWEBから複数行への相見積もり&簡易審査を受けることです!
ぶっちゃけ、これをするかしないかでローンの総支払額が簡単に数百万円変わってきます。
では「なるべく早い段階」というのはいつでしょう?
それはズバリ内覧に行く前です!
なぜなら複数行への相見積もりと簡易審査を通しておくことで、自分にとって最も安い金利で貸してくれる銀行がわかるだけでなく、あなたが住宅ローンを組める人だということを証明できるからです。
あらかじめ住宅ローンを組めることが証明できていれば不動産屋の本気度が変わるので、値引きに応じてくれる可能性が高まるのです(逆に言えば住宅ローンが組めるかどうかわからない相手に真面目に値引き交渉する不動産屋はいません)。
でもあなたは「物件が決まってないのに住宅ローンの見積もりしてもいいの?」と思うかもしれません。いいんです!もっと言えば借り入れる金額すら決まってなくても申し込んでいいのです!その場合は自分の予算よりも200〜300万多めの金額で簡易審査を申し込めば良いのです。あとから金額を下げる分には問題ないからです。
簡易審査はやるか、やらないか、だけです。簡易審査をやっておくだけで家を数百万円安く手に入れられる可能性が広がるのですから、やらない理由はないと思います。
住宅ローンの相見積もりと簡易審査はWEBで簡単にできる住宅ローン一括比較サイトの利用がオススメです。
その住宅ローン一括比較サイトの中で最もオススメなのは「モゲチェック 」です。ここはスマホからたった5分入力するだけで大手銀行からネット系銀行まで最大80社もの見積もりと簡易審査を同時に受けることができるからです。
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公式サイト モゲチェック
内覧に行く前に必ず受けておくことをオススメします!
以上、住宅ローンの金利の種類でした!